C.O.U.はWILD SWANS(ワイルドスワンズ)革製品を取り扱う直営店である他、様々な価値観や文化、良いものとの出会いを提供できるお店を目指しております。

Material/Maintenance

ブライドルについて

ブライドル【トーマスウェア社(THOMAS WARE & SONS LTD)/イギリス】

トーマスウェア社は英国ブリストルに居を構える1840年創業の老舗タンナーです。ブライドルレザーのブライドルとは馬具を意味し、そもそもは馬具用のレザーとしてヨーロッパで生まれました。そのためブライドルレザーはタンニン鞣しされた厚くて丈夫なカウハイドレザー(生後2年以上の牝牛の革)を使用し、さらに蜜ロウ、タロウ、植物性油などのワックスを最終段階で染み込ませて強度と耐久性を上げていることが特筆すべき点です。トーマスウェア社のブライドルレザーでは、鞣しを終えた後にロウ分を10週以上かけて染み込ませるため、一般的なレザーと比較して非常に手間がかかることから高級皮革として知られています。革に染みこんだロウ分は、革の繊維を引き締め、より丈夫な革へと進化させる他、表面のロウ分がコーティングの役割を果たし、一般的な牛革と比較して水分にも強さを発揮します。
革の表面に浮いている白い粉は、Bloom(ブルーム)と呼ばれる蜜ロウ、タロウ、植物性油などのロウ分です。Bloomの激しく噴き出しているもの、ほとんど噴き出していないものなど個体差はございますが、使い込むうちに革の油分とロウ分によって徐々に艶が上がり、色も深まり一つとして同じものがない魅力が生まれます。

【ケア方法】
●革表面のブルームは自然にお使いただく中で落ちていきますが、衣類などへの移染が気になられる方はご使用前に落とされることをお勧めいたします。落とし方はまず馬毛などのブラシで全体を円を描くようにしっかりお磨きいただきます。ある程度落ちましたら、仕上げにネル素材などの柔らかい布でよくお磨きいただきます。革表面の白い粉や強い油分が取れ、透明感のある表情となりましたら作業は終了です。
また、革が乾燥してきましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、布に良く馴染ませ製品に円を描くように動かし、塗布して下さい。(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意下さい)

【推奨ケア用品】
●ウォーリー クリームエッセンシャル(無色の靴用保革クリームでも代用可能です。なるべくロウ分の多いクリームをお選びください)
●馬毛ブラシ

【ご注意点】
●乾燥について
ブライドルレザーは特性として硬い仕上がりになる為、他の革に比べて革表面が割れやすいという傾向にあります。表面のロウ分が落ちて以降、かさつきが気になることがございましたら早めに無色のクリームをごく少量柔らかい布に取り、クリームを布に良く馴染ませ、製品に円を描くように塗布して下さい。

●水濡れについて
ブライドルレザーは比較的水に強いレザーではありますが、やはり多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、完全に取り除くことが難しくなります。もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをして下さい。(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します)

●汗について
汗に含まれるアンモニアは艶を消し、状況によって表面に「ブク」と呼ばれる水膨れを作る可能性があります。ブクは修復することが出来ませんので、夏場に長時間ヒップポケットに入れてのご使用はなるべくお避け下さい。ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、きつく絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きして下さい。乾拭きを終えてもかさつきや曇りをお感じになられましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布し、柔らかい布やレザーグローブ等でお磨き下さい。

●移染につきまして
ブライドルレザーは革繊維と色素との結着が弱い為、色移りや色落ちがしやすいレザーです。衣類との強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。また、汗や雨などによって衣類やバッグが湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。淡い色や白色等、お色味の薄いお洋服やバッグをお召しの際には十分にご注意下さい。

C.O.U.では様々な種類の革の小物、鞄を取り扱いしております。末永くご愛用いただくために、各種素材についての特長とお手入れ
方法をご用意いたしました。日々のお手入れのお役に立ていただければと思っております。
店頭でもメンテナンスを行っておりますので、ご不明の点がございましたらいつでもお気軽にご相談下さい。

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